僕は尋ねた「もしお前は人生なり仕事なりがヒマツブシだっていうんなら、街に戻ったらどうだ?街のほうがたくさんヒマツブシの方法があると思うし。お前ってさ、ある意味で自虐的なところがあるよね?今のお前は、正直言ってイヤミだよ。僕みたいに誰かにペコペコ謝ったり、電話一本で呼び出されたり、敬語の使い方が間違っていて非常に不愉快な思いがしたので、今後オタクとのお付き合いは無しにさせていただきますとか、そんな理不尽な事を客に言われて胃が痛くなった・・なんて思いをお前はしたことがないんだろ?そんな理不尽な思いをせずに金持ちになったんだからそこは自信を持っていいと思うんだけど、なにも宮古島まで逃げてきて、コンビニでバイトする必要はないだろう?何がしたいんだ?お前は?」彼は僕の話を黙って聞いていた。聞いている時の彼は学生のころと変わらない顔をしていた。純文学が好きで、あまり意見を戦わすこともできず、意思表示が不器用で、悩んでばかりだった貧乏くさい彼が、その時戻っていた。 彼はスクッと立ち上がり、店へと戻ろうとした。彼は早足で店内に入り、レジの前で制服を脱ぎ、バイトの子にそれを投げ捨て、「俺、今から店辞めるんでよろしく」と言い、サイフから5万円のピン札を取り出し、バイトの子に渡した。「これ、迷惑料な?あ、お前一週間後にココ辞めるんやろ?俺、10万ぐらいやったら今やるから、お前も一緒に辞めへんか?マジやで?どうする?」試すような目でバイトの女の子を舐めるように眺めていた。彼は口の端を歪めた、醜い笑みを浮かべていた。 続く・・・・・ 文章は次回に続きます・・・ |
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