![]() TOP NEXT 歓楽街を出たところにコンビニがあったので、そこでコーヒーでも買おうかと思い店内へと。店員が僕の顔を見てやたらとニヤニヤしていやがる。そんなに僕の顔の作りが珍しいのか?そんなに本州から来た人間の顔って違うものなのか?と思い、天井に備えつけてある反射鏡を覗きこんだ。鏡には横長に伸びた僕の顔が映っている。とりたててカッコよくなく、コンプレックスを抱いてしまうほどのブサイクでもない、凡庸な顔つきの男の顔がそこにあった。宮古島にきてから何故だか妙に内省的になっていることに気付いた。デタラメな地図を頼りに歓楽街を彷徨ってから、自分のいままでの人生がしょうもないもののように思われてしょうがなかった。おそらくこの無為な時間の過ごし方が、ネガティブ思考の深い溝へと呑みこめれていったのだろう。さきほどニヤニヤしていた店員が、僕の隣に立って鏡を覗きこんだ。「よう」とソイツは言った。探していた友人が目の前にいた。一気に頭の中の曇りが晴れたような思いがした。久々の再会に喜び、デタラメな地図の事について追求しようと思ったが、彼は仕事中だから、僕は仕事が終わるまで何処かで待とうと思った。すると彼は「コーヒーでいいか?店の後ろでダベろうや?」と言い、彼はもう一人の店員に自分の職務をむりやり押し付けた。そして冷蔵庫からコーヒー缶を二本取り出し、レジを通すこともせずに、そのまま店外へと。「おい、早く来いよ。」と彼が店内にいる僕を促す。もう一人の女の子の店員は僕を睨み付ける。客の視線も気にかかる。僕は足早にここから逃げた。 |
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